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むし歯

お口の健康相談室

むし歯や歯周病は患者さんと歯科医師が共同で治すものです。いったん治ったあとも、きちんとブラッシングすることと定期検診を受けることが大切。そのためには歯科医院ではどのような治療を行うのか理解を深めることから始めましょう。歯科医院は決して怖いところではないのです。

 
 
むし歯に気付きましたが、痛くないのでそのままにして良いですか。 

しばらく前から冷たい物が歯にしみる。しかし歯科医院にはなかなか行く気にはなれない。それに毎日忙しい。そうしているうちにいよいよ歯が痛くなる。そして、ようやく歯科医院のドアをおそるおそる開ける。口の中を見ると、自分ではむし歯は1本だけだと思っていたが、実は調べてもらったら5本あった。治療には3か月かかった...。こういう人は意外に多いようです。あなたも心あたりはありませんか。痛くなったむし歯は、すでに深いところまでむし歯が進んだ状態です。そうしたむし歯の治療には時間や費用がかかるだけでなく、歯の根までむし歯が深く進んでいたりすると治療ができず、やむをえず抜歯となる場合もあります。「歯が痛くなったら歯医者に行く」では遅いのです!

何か症状があるむし歯は、かなり進行したむし歯です。手や足をすりむいても、傷は自然に治りますが、むし歯は自然には治らないばかりか、どんどん悪くなることが多いのです。むし歯に気付いたらすぐに歯科医院を受診することが必要です。症状が進めば進むほど、治療が困難になるばかりでなく、患者さんとしても来院回数や費用が増えるなど負担も大きくなります。どんなにいい歯科材料でも自分の歯以上のものはありません。むし歯も早期発見・早期治療が大切です。以下のような症状があったら、すぐに歯科医院で治療を受けてください。

♢ 歯が痛い。

♢ 冷たいものや熱いものがしみる。

♢ 食べ物が歯にはさまる。

♢ 噛むと痛みを感じる。

♢ 歯みがきをすると歯が痛い。

♢ 舌が歯にひっかかるような感じがする。

 
 
むし歯の原因は何ですか。 

プラークの中にはむし歯の主な原因菌であるミュータンス菌(Streptococcus mutans)がいます。ミュータンス菌は砂糖の成分であるスクロースを栄養源として、水に溶けにくいネバネバしたグルカンという物質を作ります。それだけでなく、スクロースを代謝する際に有機酸を作り、それを菌の外に排出します。ネバネバしたグルカンによって他の菌も歯に付着し、歯垢(プラーク)が形成されます。排出された有機酸も長くとどまりやすい環境となります。このようにして作られた有機酸が歯を攻撃してむし歯を発生させます。これはスクロースが発酵性の糖質だからです。酸によって歯の無機質が溶かされることを"脱灰"といいます。

 
むし歯はどのように進むのですか。 

むし歯は、程度によってC1、C2、C3、C4に分けられます。Cはカリエス(caries)の略でむし歯の意味です。

<C1>

むし歯は、歯の表面を覆うエナメル質にできる白斑や着色から始まります。奥歯では溝が白くなったりします。表面的なもの(C0といいます)では治療の必要はなく、経過を観察して様子をみます。症状が進むと白斑は黒っぽくなってきます。エナメル質がむし歯で壊れて、治療が必要な段階になったものをC1といいます。ただし、集団の健診などでは、C0とC1、あるいはC1とC2の正確な診断は難しいです。C0やC1では痛みがないので、なかなか気づきません。

 

<C2>

やがてむし歯がエナメル質の下にある象牙質まで進むと痛みが出てきます(C2といいます)。症状として多いのは「冷たい物がしみる」です。表面の穴は小さくても、むし歯は中で広がっています。C2では、多くの場合、むし歯の部分を削って、そこに金属(インレー、アンレーやクラウン)やレジンを詰めることで治療できます。多くの場合、1回から2回の治療で済みます。治療方法は、C1とC2ではほとんど同じです。

 

<C3>

症状が進むとやがて「ズキズキ痛い」状態になります。この段階では、歯の神経の部分(歯髄といいます)にまでばい菌が入っている(C3といいます)おり、急性歯髄炎という状態になっています。そうした場合には、歯の根(歯根といいます)の治療(根管治療といいます)までが必要になってきます。根管治療は数回にわたる来院が必要になるだけでなく、多くの場合、歯の頭(歯冠といいいます)にはクラウンをかぶせるようになります。慢性歯髄炎になると痛みはおさまりますが、痛みがなくなったからといって良くなったのではありません。

 

<C4>

さらにむし歯が進んで、歯の根だけになってしまったようなものをC4といいます。この段階になると痛むことはあまりありません。「痛みがないから放っておいた」という患者さんのお口の中を見ると、むし歯が進行していて、歯の根っこだけになっていることもあります。この段階では歯髄は腐敗して死んでしまっています。ばい菌は顎の骨の中にも入って炎症を起こします。根管治療で治療することのできる場合もありますが、抜歯が必要になることもあります。
ですから、「痛くなったので歯医者に行こう」では、遅いのです。痛みなど何らかの症状が出る前の初期のむし歯の段階(C2まで)で治療を受けることが大切です。

 
レジン充填って何ですか。 

レジンはコンポジットレジンの略で、合成樹脂(プラスチック)にセラミックスの粉末を混ぜたものです。光を当てることによって固まる光重合レジンというのが多く使われています。主に小さいむし歯の治療に使います。歯の半分以上を修復する場合や広い範囲がむし歯になっている場合には、クラウンなど別の治療が必要になります。レジンは歯に接着しますので、歯を削る量が少なくてすみます。見た目もほとんど天然歯を変わりません。お手入れは、きちんとブラッシングすることが大切です。タバコ、コーヒー、紅茶、緑茶などの汚れをそのままにすると変色してしまいます。
レジンによる一般的な治療方法は以下の通りです。

  1. X線写真を撮影します。

  2. 局所麻酔をします。

  3. むし歯の部分を削ります。

  4. レジン充填する部分に酸処理を行います。

  5. 接着材を塗ります。

  6. レジンを充填します。

  7. 光を当てて硬化させます。

  8. かみ合わせを調べます。

  9. きれいに磨きます。

 
インレーって何ですか。

主に奥歯のむし歯を削った部分に詰めるための金属で、1本1本の歯に合わせて鋳造して作ります。保険診療では主に金銀パラジウム合金が使用されます。
インレーによる一般的な治療方法は以下の通りです。

  1. X線写真を撮影します。

  2. 局所麻酔をします。

  3. むし歯の部分を削ります。

  4. 型をとります(印象採得といいます)。

  5. 仮の材料で削った部分を保護します。

  6. 多くの場合、型は歯科技工所に送られてインレーが作られます。

  7. できあがったインレーは、お口の中でかみ合せの具合などを調べ、微調整を行います。

  8. セメントと呼ばれる材料で合着します。

  9. 噛み合せの具合を調べ、必要に応じて微調節します。

 
クラウンって何ですか。

むし歯が進行し、インレーで補うことができない場合や、歯の神経を治療(根管治療)をしたあとにかぶせる金冠をクラウンといいます。前歯(中切歯、側切歯、犬歯)には前装冠といって、表側にレジンを使い、天然歯のような色にしたクラウンをかぶせます。むし歯が進行してしまって、クラウンをかぶせるだけの歯質がない場合には、コアと呼ばれる土台を乗せて、その上にクラウンをかぶせます。その場合、"差し歯"を用いることもあります。
クラウンによる一般的な治療方法は以下の通りです。

  1. 歯の神経の治療が終わったら、土台を入れるために歯の形を整えて、型をとります。根の中にポストを埋め込む場合もあります。

  2. メタルコアという金属の土台をセメントという材料で合着し、削って形を整え、型をとります。

  3. できあがったクラウンはお口の中でかみ合せなどを調べ、微調整した後、歯にセメントで合着します。

  4. かみ合せなどを調べ、必要に応じて微調整します。

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