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Oral consultation
舌の異常
東洋医学では、舌診といって舌で診断する方法もあるくらい、舌には全身の健康状態が現れます。舌に異常があるときには、歯科医院、口腔外科、内科、耳鼻咽喉科などで診てもらうことができます。
目次
舌の上の面(舌背といいます)に苔のようなものが付着している。
舌の上の面(舌背といいます)に苔のようなものが付着している。
舌苔が考えられます。色は白っぽい色が多いですが、黄色や茶色、さらには黒色になることもあります。症状はほとんどありません。しかし、口臭や味覚障害の原因にもなることもあるので、歯ブラシ(歯磨剤は不要です)、ガーゼ、タオルなどでよく清掃してください。舌みがき専用の器具も市販されています。歯科医院を受診すれば、清掃法を指導してくれます。消化器系の病気にかかると、舌苔ができることがありますので、注意が必要です。また、カビ(真菌症)や他の粘膜疾患の可能性もありますので、注意が必要です。なかなかなおらない場合には、病院や歯科医院を受診してください。
黒毛舌が考えられます。舌の糸状乳頭が伸びたものです。舌苔と違い、こすってもなかなか取れません。抗生物質やステロイド剤の長期内服による副作用や、お口の中の衛生状態が悪いことなどが原因で起ります。また、喫煙が関係していることもあります。
舌背に黒い毛が生えたようになっている。
舌背や舌の縁に地図のような不規則な模様がある。
舌背や舌の縁に地図のような不規則な模様がある。
地図状舌が考えられます。地図のような模様は日々変わります。原因はよくわかっていません。精神的なストレスで悪化することがあります。小さい子供に多く、また、女性に多いといわれます。病的な意義はあまりありません。多くは無症状ですが、時に刺激痛がみられることもあります。そうした場合には、うがい薬(含嗽薬)や軟膏を処方してもらうと良いでしょう。