Oral consultation
がんを防ぐ12ヶ条
現在生きている私たちが、まったくがんにかからないようにすることは無理としても、ある程度はこれを防ぐことができます。そこで、日常の生活の中で、「できるだけがんの原因を追放していこう」ということから生まれたのが、<がんを防ぐための12ヶ条>です。
この12ヶ条を積極的に実行すれば、がんの約60パーセント(禁煙で30パーセント、食生活の工夫などでさらに30パーセント)が防げるだろうと専門家たちは考えています。一見、どれも平凡に思えるかもしれませんが、統計や実験データをもとにつくられており、しっかりとした科学的根拠に基づいています。そして、国際的ながん予防の指針にもつながるものなのです。
今日からさっそく生活改善を。
この12ヶ条は、とりたてて特別なことではありません。日常生活のなかで、少しだけ気をつければ、だれにでもできる簡単なことです。今まで無頓着だった日ごろの生活態度を、これを機会に総点検してみて下さい。すこしでもがんの原因になるようなことを遠ざけて、明るい健康な生活を送りたいものです。
がんを防ぐための新12か条
1.たばこは吸わない
2.他人のたばこの煙をできるだけ避ける
3.お酒はほどほどに
4.バランスのとれた食生活を
5.塩辛い食品は控えめに
6.野菜や果物は不足にならないように
7.適度に運動
8.適切な体重維持
9.ウイルスや細菌の感染予防と治療
10.定期的ながん検診を
11.身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
12.正しいがん情報でがんを知ることから
詳しい説明はがん研究振興財団のホームページを参照してください。
http://www.fpcr.or.jp/pamphlet.html
以前に国立がんセンターが定めた「がんを防ぐための12か条」との違いは、禁煙を受動喫煙と合わせて2項目にわたって最初に置いたことと、早期受診と検診による早期発見を掲げたこと、さらに正しいがん情報でがんを知ること、を加えたことです。
国立がんセンター 発行 財団法人がん研究振興財団 2011年